現在、セレッソ大阪所属 ウルグアイ出身で、
2010年ワールドカップ
南アフリカ大会のMVP得点王の
ディエゴ・フォルラン選手に、
書の作品を制作させていただきました。
知人からのご紹介で、
大阪・長居でサッカーのグッズショップ
“蹴球堂(しゅうきゅうどう)”
を運営されている枡田さまからご依頼を
いただいてのご縁でした。
枡田さまは、
セレッソ大阪のホーム基地である
長居の生まれで、
物心着いたときから、
セレッソの応援とサポートに
携わってこられているそうです。
2014年、セレッソ大阪に、
2010年ワールドカップ南アフリカ
大会のMVP得点王であり、
各国のリーグで得点王などに
輝いてきた、世界的に有名なディエゴ・フォルラン選手が加入しました。
加入が決まってからの、
フォルラン選手が関西空港に到着する前は、
こんなにワクワクされたことはなかったそうです。
加入してからの神戸戦のゴール、
山東戦のゴールは
一生忘れないとのことでした。
しかし、2014の最後には、
“日本人選手は冷たかった”という
コメントの報道も出てしまいました。
枡田さんは、
セレッソのファンとして
フォルラン選手に、
日本のことを嫌いになってほしく
ありませんでしたので、
日本の良さを、日本人は
冷たいわけではないということを
少しでもわかってもらえればと
日本らしいものをプレゼントできればと考えられました。
そこで、日本らしいものといえば、
“書道”と思いつかれたそうで、
以前、知人が書道家(安田)の記事を
紹介していたことを思い出され、
フォルランに書の作品をプレゼントしたいので、
書道家さんを紹介してくれないか
と頼んでいただいたとのことでした。
一度、お会いして
想いをお伺いさせていただき、
その後、“雰囲気が大体わかると思うので、
実際にセレッソ大阪の試合を是非
一度観戦してください”とお声がけくださり、
その数日後、長居スタジアムであった
セレッソ大阪VS浦和レッズの試合を、
サポーターのみなさんとご一緒に
観戦させていただくことに。
サッカーの試合を生で観戦することは、
初めてだったのですが、
スタジアムのコートはとても広く感じられ、
サポーターの勢い一体感が
ものすごくエネルギーがあり、
力強さや団結心を感じました。
その日の試合は1−0で勝利し、
盛り上がりもよく、
インタビューも聞けて、
清々しく、楽しい試合観戦となりました。
負けが続いていたとのことだったので、今シーズン一番の試合!
とみなさんも喜ばれていました。
その後、ご一緒に額を選ばせていただき、
デザイン案のお打ち合わせを
やりとりさせていただきながら、
制作に取りかかりました。
メールにて、
作品の経過を何度かお打ち合わせをさせていただき、完成。
そして、お渡しする日になりました。
その日は、セレッソ大阪の
“ファン感謝祭”の日。
感謝祭が始まる前に、
スタジアム内にてフォルラン選手にお渡しさせていただくことになりました。
枡田さん、サポーターのみなさまとご一緒に、
込めた想いと
「風起流嵐」の文字についての由来についてお伝えさせていただき、
セレッソ大阪の通訳のガンジーさんに通訳していただいて、
お渡しさせていただきました。
フォルラン選手は終止笑顔でお話を聞いてくださっていました。
お渡しした作品にも、
表情から、とても喜んでいただけていたと感じました。
お会いしたフォルラン選手は、
とても目が綺麗で澄んでいて、
綺麗なオーラとエネルギーがある、という印象でした。
最後に、記念撮影と、
サインもいただいて、
とても嬉しい時間になりました。
無事にお渡し、みなさんの想いを
届けられてよかったと感じました。
◎フォルラン「風起流嵐」の文字て(漢字の当字)について
フォルラン選手へ書の作品を
書かせていただくことが決まった際、
彼に関することを
色々と調べましたが、
私はサッカーに関することについて、
仕組みや運営、
チーム・選手などから
ほとんどのことについて知らなかったので、
まずは、サッカーのことから調べ、フォルラン選手について調べていきました。
ディエゴ・フォルラン選手は、
1979年生まれ。ウルグアイ出身。
2010年ワールドカップ
南アフリカ大会のMVP得点王であり、
ヨーロッパ・ゴールデンシューを
2度受賞しているストライカーで
ウルグアイ代表の最多出場記録保持者など、
各国のリーグで得点王などに輝いてきた。
サッカー以外の学業も疎かにせず、
成績も優秀であり、
母国語のスペイン語に加えて、
フランス語、ポルトガル語、イタリア語、英語で会話することができること。
交通事故により恋人と
下半身の自由を失った姉のため、
高額な治療費で家計を
圧迫された家族のため、
15歳のフォルランは、姉のために
1年間の期限という約束で
父親の所属していたペニャロールと契約し、結果を出した。
調べていくなかで、
彼は、パワフルな
活動・姿勢の側面に、
その原動力は、とても真面目で
家族想いの、心をもった人間だと
感じました。
ディエゴ・フォルラン選手は、
2010年ワールドカップ南アフリカ大会のMVP得点王であり、
エネルギーがあり、
勢いよくシュートを決める姿勢、
存在感のある容姿と人間性、
そのフォルラン選手のパワーは、
その場の空間に
「風をきり良き流れを起こす嵐」
のような存在だと考えましたので、
この文字を選ばせていただきました。
デザインについては、
「風をきり良き流れを起こす嵐」
をイメージにして、
勢い良くシュートを決める姿勢と、
フォルラン選手のエネルギーを
文字の力として、表現しました。
勢いよさと、パワフルさ、
颯爽と走り抜ける風、
まとめる嵐、
それらをイメージとして書きました。
相談して、背景には、
フォルラン選手の背番号の10(十)
をセレッソカラーのピンクで
デザインし、マットは
同じくセレッソカラーの紺を、
そして、額縁は、MVP王者に
相応しいゴールドを
選ばせていただきました。
たくさんの方がいるなかで、今回、
ご依頼をいただいたことに、
本当に心から感謝です。
素敵な想いやストーリーに
触れさせていただいて、
素敵なご機会とあたたかさを
いただきました。
書を通じて、
依頼者さまの想いとストーリーに
触れさせていただけることが、
私にとって、何よりの宝物です。
心から、
ありがとうございました。
書道家 安田 舞
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