安田 舞連載エッセイ第一回【鍛錬を積む】
本日から、エッセイを掲載していこうと思います。
カテゴリーを
【書道・仕事・人生に対する考え方】
【思考・人格・生き方】にわけ、
【書道・仕事・人生に対する考え方】では、
書道に関することで、為になる知識・仕事・人生に対しての考え方
【思考・人格・生き方】では、
人間安田舞自身が、
人生と想うことについて・経験談などをもとに
見てくださった方や誰かの役に立てればいいなと思い、
書いていきたいと思っているものです。
随筆のような形になるかと思いますが、
ご興味を持っていただいた方・ご縁ある方の
何かのお役に立てれば幸せです。^ ^
第一回目のタイトルは、
【鍛錬を積む】
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実は、書道(道とつくもの・志極める剣道や武道においてもそうですが)
はスポーツ・アスリートに近く、似ているところがあります。
それは、
鍛錬を積むという行動においてです。
例えば、練習(トレーニング)は、
一気に(何十時間を単発)こなすよりも
毎日少しずつ(一日數十分)する方が上達します。
習慣や、勉強とも同じです。
慣れる・癖つける・染み込ませていく・磨いていく・高めるといった感じです。
もちろん時間を要しますが、
そのうち、100発1中だったのが、
だんだん100発10中になり、(100枚中10枚うまく書けるようになり)
最後には、100発100中になります。(100枚中100枚良い作品が書けるようになる)
努力は必ず力や経験値となって貯蓄されます。
何かを習得しようとするとき、
極めたいと思うときに、
それを信じてください。
そして、順番(段階)を間違えてはならないこと、意識したいこと、が以下だと思います。
・守→破→離(しゅはり)
・基礎→応用→オリジナル
・量→質→量→質
一つ目に『守破離』という言葉ですが、
こちらは、もともと日本での茶道、武道、芸術等などの修業における
段階を示したもので、書道においては、
守・・最初は先生に学ぶ。ひたすら臨書・練習し、段級を上げていく。量をこなす。
破 型を破る。勉強・研究する。学んだことを自分流にアレンジする。創作する。
離・・離れる。独立する。自分流・自分の道を進む。新しいものを生み出す。
最初は型をしっかり守って、忠実に学び、その型を破って、自分流にアレンジして、
新しいものを生み出せるようになる。といった段階・内容です。
二つ目は守破離とほぼ同じ意味をもつ言葉(わかりやすいもの)ですが、
『基礎→応用→オリジナル』
最初は、基礎をしっかり学ぶ。
基礎が固まってきたら、それを応用してアレンジする。
基礎が出来て初めて、応用(くずしたり、創作・アレンジしたり遊ぶ)することが出来ます。
基礎が出来ていて、アレンジしていることと、
最初からくずしているのとでは全然ものが違ってきます。
(ピカソやゴッホも基礎を学んで創作・自己表現していますよね。)
当たり前のことですが、段階をきちんと意識して、
積み重ねていくことで必ず身についていきます。
最初はコツコツと地道な足し算のようですが、
自分流・自己表現の段階になると、
気が付くとそれなりの能力を身につけているので、
掛け算のように羽ばたけるようになります。
三つ目に、
『量→質→量→質』
量を仕上げたら、時間をかけて研究や勉強をし、質をあげていく。
そしてまた量をこなし高めていき、質をあげ進化させる。
どの段階においても、この繰り返しで、良いものになっていくようになります。
芸術・スポーツ・ビジネスなどにおいて全てに応用できますよね。
そこから学べる原則の言葉に、
・時代は、進化しながら成長を遂げる
・進化し続けるために変化する
・伝統は革新・進化しながら継承されていく
という言葉があります。
飲食店のラーメン屋の一風堂さんは、
一風堂は味を「守り続けるのではなく、
進化させ続けるために、定期的に変化」させておられるそうです。
競争の激しいラーメン業界では、日々おびただしい種類の
ラーメンが生まれては消えている。ラーメンの味を変えない方がリスクと語り、
多種多様な個性がぶつかり合うラーメン業界で、
一番恐れていることは「お客に飽きられてしまうこと」だそう。
もちろん前の味の方が好きだったといって、お店に来なくなる人もいるが、
離れていってしまうお客よりも味を変えて進化させることで、
新たなファンになるお客の方が多い。のだそうです。
古き良きものは守りながらも、
段階段階で、現状や目の前の課題をクリアし、模索し、
新しく、より良く、
進化し続けていくことが大切だと感じます。
こうした進化し続けることで、
生み出したもの・物事や歴史・意志が受け継がれていくのだと思っています。
ここで努力について・・・
わたしが胸を張って主張したいこと。
努力は必ず報われるとは限らないが、
努力や、経験は、必ず財産となって貯蓄されるということ。
成功したら、それをさらに高めて違うアプローチからも模索しながら精進する。
失敗しても、合う合わないや、違うということがわかったり、
学びや課題が出来、それをクリアできる方法を考え、実践することが成長に繋がる。
失敗談を人に伝えることができる、誰かの支えになることが出来るかもしれない。
失敗はして当たり前。成功するまでやる。
瞬間瞬間を見るのではなく、人生という長いスパンで考える。
何かを始めることに遅すぎるということはないということ。
その経験や思考は必ず自分の人間という器に貯蓄されるということ。
結果に必ず比例するということ。
私は、表現者(アーティストに限らず)は、
自分自身の生き方そのものが
自分の表現物に、すべてそのまま反映される生き物だと思っているので、
心技共に精進していくことが大切だと思っています。
わたしは、
人間として大切な人を大切に出来、人の役に立つことの出来る、
表現者・書道家として
書を通じて人の役に立ち、
関わる人の可能性を切り開くきっかけを届けることの出来る
感動を届けられるもの発信することの出来る人物に、
心技共に、自分自身を磨き、精進し、
人として豊かな表現者になりたい。と思っています。
例えば、アーティストで言うと、
人と違うこと・内なるものを出すことは自己表現・個性につながるので、
もちろん奇抜な体験を肥やしに尖った表現(だからこそ魅力的な表現物が生まれる)や
生き方をすることも有りだと思いますし、そういった方もたくさんいるかと思います。
例えば、自分は、(それは)違うと思うけれども、そういう考え・生き方もあるという
相互理解・承認も人と心を繋げる関係性において大切だし、
そして、特出したところで惹き付ける何かがある、というのは、
仲間やファンやコミュニティー(集まり)が出来る一つのきっかけでもありますよね。
人はひとりひとり生き方がある。
大切なのは、
『自分がどう生きたいか!』
なのであると思います。
大切な人やもの
幸せの価値観・定義
どう生きていきていきたいかという想い、
それは、ひとりひとり個々にあると思います。
大切なのはそれを明確にして、大切にすることと、
それに向かって、確認しながら確かに歩むことだと思っています。
私もこれからも頑張りますし、
積み重ねた先への、ひとりひとりの夢と可能性を
人生を心から応援しています。^^
安田 舞
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