大阪府城東区にある、江戸時代から地域に愛されてきた
空海の石像や吉野の役小角(西暦634年)が祀られている
『蒲生行者堂(がもうぎょうじゃどう)』。
先日、スギタハウジング株式会社 杦田社長より、
今回 蒲生行者堂のお世話を任されて、
大改修工事をすることになられたとのことで
大改修するにあたり、その新たな看板文字を、
一枚物の大きな杉の木に書かせていただきました。
この行者堂では、かつては、
行者さんが山で厳しい修行を修めて下山した際に
村人達が、行者さんにお力を分けて頂こうと地面に横たわり、
その上を行者さんがまたいでいくということをおこなったそうです。
近在の人たちによりお奉りされていて、
その歴史は三百余年。
もうすぐ崩れそうな建物だったみたいで、
『任されたのは、神のお告げ』だと思われたそうです。
表看板には、『蒲生行者堂』
裏面には、蒲生行者堂 大改修記念
杦田さんのお名前と日付を書かせていただきました。
今回は、
「時代を超えて、残る文字」ということを意識して書きました。
蒲生行者堂は、江戸時代から地域に愛されてきた
とても歴史のある建物ですし、
現在、建立から三百年も経っており、
これからもずっと残っていくものだからです。
表面は、約2.5mの木の板の真ん中に5文字。
ご希望の文字の表現や字体をお伺いして
バランスを考えて配置を考え、
そのうえで、勢い良く存在感のある
しっかりとした文字を意識して、
エネルギーを込めて
書かせていただきました。
裏面は、普段は見えませんが、
やがて100年くらい経ったときに、
看板を取り外すときがあれば
そのときに裏面をみて、
『杦田(勘一郎)さんという方が、
大改修工事をおこなわれたんだ』と
みてもらえたら、とおっしゃられておりました。
とても貴重な、歴史のある場所と建物の
大改修をされるご機会に、
看板への書を書かせていただけたこと、
とても、ありがたく嬉しく思います。^^
本当に、感謝です。ありがとうございました。
PS. 写真は、蒲生行者堂と、看板
そして、若宮八幡太神宮です。
そこに貼ってあった、坂本龍馬の言葉があらためて素敵だったので、
ご紹介します!
『人の世に道は一つということは無い 道は百も千も万もある』
超一流の勝負文字伝道師 書道家 安田 舞
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